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【動画公開中】【HAPP企画】「慶應義塾大学新入生歓迎行事 教養の一貫教育Vol.5 Voix / Voie 吉増剛造×大友良英 詩と音楽の交差するところ2」

吉増剛造氏は1960年代から現在まで詩人として最先端を疾走し続けてきましたが、その創作活動は詩作にとどまらず、音楽・美術・映像・舞踏などさまざまな領域と切り結んで来ました。慶應義塾の学生にとって吉増剛造という第一級の詩人が発する言葉はきっと初めて目/耳にする異質な言語であり、今まで用いてきた言語のあり方を再考し、受験等でひととおり学んできた約束事(ノモス)からも逸脱する、より豊かな言語の可能性に触れる貴重な経験となるはずです。コロナ禍にあって、いったい詩人が日吉でどのような言葉を紡ぐのか、リモートによる〈トポス〉の懸隔の時代にあってどのように言葉を音楽と交響させるのか、それはポストコロナ時代の芸術を考えるにあたっても貴重な場となるはずです。

昨年度は京都を中心に活動する音楽グループ空間現代とのコラボレーションを行いましたが(七里圭監督による映画「背」として今秋公開)、今回吉増剛造氏の声と切り結ぶのは『あまちゃん』や『いだてん』、公開中の映画『犬王』(湯浅政明監督・古川日出男原作)の音楽でも知られる現代を代表する音楽家の大友良英氏です。吉増氏が石巻や東京都立美術館で実践したガラスに文字を刻印する創作行為も、10代を福島でお過ごしになられた大友良英氏の音とともに、南三陸の木材を用い3.11の記憶を襞にもつ日吉協育ホールで行っていただきます。詩と音楽と美術の切り結びから発生するアクチュアルな事件の〈場〉をわれわれは目撃することになります。

★イベントは終了しました。公演動画はこちらからご確認ください。★

日時:
【イベントは終了しました】 
会場:
日吉協育ホール(高等学校新協育棟)
講師:
吉増剛造:1939年東京生まれ。1957年慶應義塾大学文学部入学。在学中に岡田隆彦、井上輝夫らと『三田詩人』に参加、詩誌『ドラムカン』創刊。1964年処女詩集『出発』。『黄金詩篇』(1970)で第1回高見順賞。『熱風 a thousand steps』(1979)で第17回歴程賞。『オシリス、石ノ神』(1984)で第2回現代詩花椿賞。『螺旋歌』(1990)で第6回詩歌文学館賞。『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(1998)で第49回芸術選奨文部大臣賞。2003年紫綬褒章。「詩の黄金の庭 吉増剛造展」(北海道立文学/2008)。 『表紙 omote -gami』(2009)で第50回毎日芸術賞。2013年旭日小綬章、文化功労者、福生市民栄誉賞。2015年日本芸術院賞、恩賜賞、日本芸術院会員。「声ノマ 全身詩人 吉増剛造展」(東京国立近代美術館/2016)。「涯テノ詩聲 詩人 吉増剛造展」(松濤美術館/2018)。映画「幻を見るひと 京都の吉増剛造」が国際映画祭10冠。映画「背」(2022)主演。現在、『三田文學』理事長。

大友良英:1959年横浜生まれ。音楽家。ギタリスト、ターンテーブル奏者、作曲家、映画音楽家、プロデューサー。常に同時進行かつインディペンデントに即興演奏やノイズ的な作品からポップスに至るまで多種多様な音楽をつくり続け、その活動範囲は世界中におよぶ。映画音楽家としても数多くの映像作品の音楽を手がけ、その数は100作品を超える。2011年の東日本大震災を受け福島で様々な領域で活動をする人々とともにプロジェクトFUKUSHIMA!を立ち上げるなど、音楽におさまらない活動でも注目される。2012年、プロジェクトFUKUSHIMA ! の活動で芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門を受賞、2013年には「あまちゃん」の音楽他多岐にわたる活動で東京ドラマアウォード特別賞、レコード大賞作曲賞他数多くの賞を受賞。2014年よりアンサンブルズ・アジアのディレクターとしてアジア各国の音楽家のネットワークづくりに奔走。2017年札幌国際芸術祭の芸術監督。2019年NHK大河ドラマ「いだてん」の音楽を担当。また福島市を代表する夏祭り「わらじまつり」改革のディレクターも務めた。

開会挨拶:小菅隼人(理工学部教授・日本演劇学会会長)・阿久澤武史(高等学校長)

企画・司会:古川晴彦(高等学校教諭・三田文學理事)
定員:
150名:先着順にて締切
参加費:
無料
申込み:
必要
対象:
塾生・教職員
参考:
備考:
主催:慶應義塾大学教養研究センター日吉行事企画委員会(HAPP)

共催:慶應義塾高等学校日吉協育プログラム 

協力:慶應義塾大学アート・センター
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