Event・Seminar



教養研究センター基盤研究「教養研究」シンポジウムno.3
クラシック音楽を“教養”から考える

昭和初期から高度成長期にかけて、日本ではクラシック音楽が“教養ある中間層”
の、必須ではないけれどかなり重要なアイテムとして求められました。
1960、70年代には多くの大手出版社がレコード会社と組んで、“家庭名曲全集”
のようなセット物のレコード+書籍を販売しましたが、それは百科事典とまさに
パラレルでした。それから、“教養小説”というときの“教養”は、“教養豊か”や
“教養ある”などと使われるときの“教養”と違って、人間の魂が養われ成長すると
いう意味ですが、そのイメージは、ひとり自室で交響曲やピアノ・ソナタや弦楽
四重奏曲を聴いて沈思黙考する姿と、とてもよく被るのです。
クラシック音楽はかくも“教養”と幅広く結びついてきたのです。そこを考えたい。
しかも社会学的に客観的に考察するのではなく、クラシック音楽、いや、それのみ
ならず広く音楽をご自身のお仕事の内容に強く引き付けてこられた、ロシア文学者と
小説家のお二方に語っていただくことで、考えたい、というのが今回の企画です。

日時:
2018年10月6日(土)13:00ー16:30(12:30開場) 
会場:
日吉キャンパス来往舎1Fシンポジウムスペース
参加費:
無料
申込み:
不要
対象:
研究者、義塾教職員、関心のある学部生・大学院生
参考:
備考:

13:00-13:10 開会挨拶
小菅 隼人(教養研究センター 所長)

13:10-14:10 講演1「小説の中の音楽」
平野 啓一郎(小説家)
     <休憩10分>
14:20-15:20 講演2「私のショスタコーヴィチ」
亀山 郁夫(名古屋外国語大学 学長)
<休憩10分>
15:30-16:20 鼎談「クラシック音楽を“教養”から考える」
平野 啓一郎/亀山 郁夫/片山 杜秀 コーディネーター・司会
            (教養研究センター 副所長)
16:20-16:30 閉会挨拶 片山 杜秀
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