Event・Seminar
洗練された言語力を養う ―レトリックとデザイン―
以下のようなコンセプトのもとに半期13回の授業を行いました。
1.まず、2500年前の昔からあるレトリック(説得術であり表現術でもある)を学び、次に日本の現代社会に溢れているレトリックの世界を具体的に紹介します。
2.こうしたレトリックに関する知識を基礎にして、実際に自分の言語表現能力、言語伝達能力、デザイン能力などを総動員して、以下に示す課題に取り組み、宣伝ポスターを作成するという実践的な試行錯誤の中で、総合的な言語能力を磨きます。
課題1:テーマに沿った対象を選び、そのキャッチコピー(短い宣伝用フレーズ)とボディーコピー(具体的な説明の言葉)を作成し、授業の中でパワーポイントを使用して発表します。テーマは「居住地もしくは出身地の知られていない名物」です。
課題2:先に作成したキャッチコピーとボディーコピーを、最終回までにA4の紙面2枚の上にデザインして、宣伝ポスターとして完成させます。ここでは、レトリックというものを広く捉え、人間の様々な能力や性質に作用するものをすべてレトリックと考えます。(古代においても、話し方から服装までレトリックに含まれていました)最後に、授業で発表したものを作品として完成させ、言語と視覚的なデザインを融合した作品として電子媒体(ワードファイル)で提出してもらいます。後で作品集のアルバムとして配付する予定です。
日時:
2010年度春学期(4月~7月) 2011年度春学期(5月~7月)
会場:
慶應義塾大学日吉キャンパス内
講師:
理工学部教授 森 泉
申込み:
不要
備考:
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